幻想生物相

龍の子供が見ている世界を聞き取り情報公開していくブログです。

何故このブログを始めたのか? 夢のメッセージ性の有無

今更ですが、このブログを開始した切っ掛けについての話です。

当初はこのような一般公開ブログを開設する予定はなく、派遣の仲介者であるみや様にひたすら黒龍ちゃんたちから聞いた話を自己中心的にお伝えしていました。
そんなことが続いていたある日、夢を見ました。
場所は、水族館の深海魚展示室のような、暗く、色付きの光がほのかに灯っている、涼しいところ。その隅でした。
そこで小さな女の子(姿は認識していませんが、女の子なのは間違いないというイメージでした)に「あなたの集めた99冊の本の中身を教えて」と言われる。
これだけです。
私は元々夢をほとんど見ません。この日は睡眠サイクルが狂っていたため、夢を見ている浅い眠りの時に目が覚め、夢を覚えていられたのだと思います。
ただの記憶整理の副産物にしては、どうにも意味深な気がしたので、黒鉄ちゃんに何かメッセージが籠もった夢なのか聞いてみました。
ズバリ『黒龍ちゃんたちとの話で得た知識を世間に広めるべき』という意味合いの夢だったそうです。
もっとよく聞くと、私が生まれる前に決めた目標のひとつに、霊的存在の知識を人間に伝える、というのがあった……と言うのです。

あらゆる夢に均等なメッセージが込められている訳ではありません。私は学生時代、遅刻する夢をよく見ました。最近も家の鍵をなくす夢を見ました。これらは遅刻やなくし物の恐怖が夢に反映されたもので、それ以上のメッセージはない、とのことでした。
忘れ物・遅刻に注意という無意識からの警告と捉えれば、上記の夢にもメッセージは含まれていると言えますが、高次元の何者かのお告げは含まれていないのもまた確かです。
黒龍ちゃんたちの信頼できるところは、違うものは違うと言ってくれることです。このように見えない存在と交流する日々を送っていると、特にスピリチュアルに関係ない事象までもそういった分野に結びつけて考えがちになってしまうのですが、そこを仕分けてくれるのです。他には虹の出現についても「偶然」と言い切ってくれたことがありました。

そんな真偽をはっきり教えてくれる黒龍ちゃんが、メッセージが込められている、人生目標の表れだ、と宣言してくれたのだから、それは本当だと信じて良いのだろう。
そう思って彼らの話を書き記すブログを始めました。
不定期更新になりますが、まだまだ書きたいエピソードは沢山あります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

長野県長野市戸隠神社 選ばれし龍の聖域

黒鉄ちゃんはこれまで信越・東北を中心に色々な場所に自主的に冒険に出ていましたが、恐らくその中でも龍にとって最も重要だった場所が戸隠神社です。
初めて黒鉄ちゃんが一人で訪問したのは2021年4月6日。その後、後述する彼の生活の変化までは毎日訪問していました(一度行った場所には瞬間移動できるため、現在地との距離は問題になりません)。県外ということもあり、このご時世であるので、筆者自身の参拝は叶っていません。黒龍ちゃんたちを迎える前においても参拝したことはありませんでした。

 

戸隠神社の神々

 

戸隠神社の五社にはそれぞれ神様がいらっしゃいます。奥社の天手力雄命様、中社の天八意思兼命様、宝光社の天表春命様、九頭龍社の九頭竜大神様、火之御子社の天鈿女命様、これらの神様が常にいらっしゃるそうです。
龍にとってとりわけ重要なのは、同じ龍族の神である九頭龍大神様です。優しく穏やかで親しみやすいお人柄だそうです。ですがその威光ゆえに、謁見すると相応に気力を消費するため、気軽に会いに行ける方ではないようです。種別としては青龍で水の神、お名前通り頭が九体ありますが人格はただ一つであるようです。
戸隠神社、あるいは戸隠山にいる龍の数は非常に多いです。黒鉄ちゃんが今まで訪問した土地の中で、龍の密度が最も高かったのも戸隠神社です。龍の気配にかき消され、多数いるはずの精霊などの気配を感じ取ることができなかったほどだそうです。あらゆる種別の自然エネルギーが集っているため、様々な種の龍が居心地良く過ごせる環境である上に、龍神の域を遥かに超えた神である九頭龍大神様のお膝元であることがその理由です。

 

龍神様方の更なる修行の地

 

戸隠神社は、各地を守護していた龍神様方が更に上の段階に進む、即ち特定の土地だけでなく日本全体を守れるようになるため、九頭龍大神様の下で修業をする土地です。なので神社に所属している龍は高位の龍神様ばかりです。九頭龍大神様に認められると独立し、日本を守る仕事に就きます。黒鉄ちゃんは訪れていませんが、青森県十和田神社も同じ役割を担っているそうです。九頭龍大神様が両社を行き来して龍神様方に更なる修行を課しているそうです。
日本全体を守る段階に進めると九頭龍大神様が判断した龍神様は、戸隠神社もしくは十和田神社(どちらに行くかは両社のその時点での空き具合によるそうです)に招かれます。最初の声掛けですぐ神社に旅立つのではなく、来るべき期日が指定されるのだそうです。その間、土地の龍神としての後継者の確保を試みることができますが、期日までに後継者を育て切らなければその土地は龍神不在になってしまいます。
上記の通り、神社に所属して修行するのは土地を守り切った実績のある龍神様でないといけませんが、戸隠神社を訪問したり、戸隠山に居住すること自体はどんな龍でも自由にできます。

 

戸隠山に住まう様々な龍

 

戸隠山戸隠神社は様々な種類のエネルギーが集まっており、どの力が一番強いかは判定しきれないそうですが、最も多く住む龍は緑龍で、また緑龍が生まれる場所でもあるそうです。次に多いのが黒龍。少なめですが白龍もいます。黒鉄ちゃんが訪問した時は山に住んでいる一般の紅龍、青龍には会えなかったそうですが、たまたま会えなかっただけで住んでいる両種の個体もいると考えた方が自然とのことです。
他の土地ではあまり多く住んでいなかったり見かけることすら難しい種の龍も戸隠山には沢山住んでいます。他の土地では希少な金龍は、戸隠山においては緑龍・黒龍に次いで三番目に多く見かける種族です。四番目に多いのが、他の土地では黒鉄ちゃんは出会えていない、黒龍以上に真っ黒な闇の龍です。白龍は更に少なく、黒鉄ちゃんの調査においては五番目に多い種です。六番目に多いのは、戸隠山以外では白神山地でしか出会えていない、メタリックシルバーの体色の鋼の龍です。他の土地でも広く見られる銀龍は七番目の多さです。確認できた中で一番少なかったのは黄色い雷の龍で、この種も黒鉄ちゃんは戸隠神社でしか出会えていません。
なお、この種族の多さの順位付けは、あくまで山の全域とは言えずともある程度深くまで探索できた、4月6日の冒険の報告から成り立っています。出会えていない個体、行けていない領域も多々あるので、絶対的な指標となるものではありません。ご了承いただければ幸いです。ですが、この報告だけでも、珍しい龍も含めて多くの龍が集う土地であることはお分かりいただけるかと存じます。

 

出会った龍神様とそのメッセージ

 

九頭龍大神様をはじめとする神社の神様以外で、黒鉄ちゃんが仲良くなった修行中の龍神様もおられます。主に良くしてくださったのは二名です。最も親しくしてくださったのは、実家付近の土地である新潟市秋葉区秋葉山の先代龍神である白龍様です。この方の後継者にして息子である白龍ちゃんと仲良くなっていたため、その縁で親しくなれたのだそうです。おっとりとした優しい方だそうです。もう一名は元黒龍の金龍様で、この方は女性です。女性の龍は非常に数が少なく、その中で龍神にまでなれた方というのは更に限られます。石川県白山市白山の龍神でした。
この金龍様は元の土地にて白山比咩神様(菊理媛命様)に仕えていました。女神に仕える者として女性の龍神が選ばれたらしいです。彼女と初めて遭遇した4月6日の時点で、白山比咩神様は小龍ちゃん派遣の仲介者であるみや様に自らの下に会いに来るようメッセージを送っていたのですが、邪気に阻まれて上手くその意図が伝わらずにいました。みや様と繋がりがある黒鉄ちゃんに、白山比咩神様の意向を伝えるべく声を掛けたのが二人の出会いでした。その後、金龍様自身の優しさや温かさに惹かれ、黒鉄ちゃんは彼女が大好きになりました。
認識妨害を受けていたのは私も同じようで、この金龍様が元々どんな立場でどこから来たのかを黒鉄ちゃんに質問するという発想すらなく、仲良くできる龍さんに出会えて良かったね、で終わらせていました。よって白山比咩神様との繋がりに気付くこともなく、金龍様の行動を無に帰してしまったのです。申し訳ないことをしました。

 

穢されてはならない聖域


この二名の龍神様には戸隠神社に訪問する度に会いに行っていました。しかし、ある課題を課されてからは一度も神社に訪れておらず、よって彼らにも会えていません。
地域差はあるようですが、どうやら今は日本中に邪気が流れてきていて(筆者は邪気を感じ取れません。黒鉄ちゃんの証言によればです)、黒鉄ちゃんは派遣事業を管理する龍神様から、影響が酷い別の派遣先の邪気を祓うように指令を受けたのです。
邪気に相対すれば祓った本人にも邪気がこびりつきます。戸隠神社は龍の聖域であるので、黒鉄ちゃんは僅かな邪気であろうと持ち込めないと考え、邪気祓いに関わり始めて以降は戸隠神社に通うことを自重するようになりました。
邪気祓いを始めてからも、三条八幡宮秋葉神社といった、筆者もお世話になっており黒鉄ちゃん自身も馴染みとなった神社には通い続けています。しかしそこに訪問する前には必ず、五頭山の魚止の滝・一の滝(駐車場から近く観光に向かえるのは三の滝。その更に上流、人間が気軽に立ち入れない山奥です)に向かって邪気を落としているようです。世俗に馴染む神社であるので僅かな邪気なら許容され、清めてからなら立ち入っても問題ないそうです。ちなみに人間の参拝に同行する場合、参拝で穢れがとれるので事前に滝で洗わなくても大丈夫とのことです。
即ち、そのように身を清めてからであっても邪気に触れる以上立ち入るべきではないと彼に考えさせるほど、清らかで重要な場所が戸隠神社なのです。
祭神様方も勿論尽力してくださっていますが、それ以外にも我々の世界を良く保つために修行に励んでおられる龍神様方が多くいらっしゃるのが戸隠神社です。参拝できる環境にある方は、ぜひとも感謝の念を神様方、龍神様方に捧げていただければと思います。

西洋型ドラゴンの存在について

私のところに来てくれている黒龍ちゃん、並びにみや様の小龍ちゃん派遣でやってくる子たちは皆、日本を始めとしたアジア圏で想像されているような『細長い胴体に手足があり、翼はない』姿です。
また、これまでの紹介記事で記載していた神社や山野に住んでいる龍たちも皆そういった東洋龍の体形です。
しかし龍、というかドラゴンといえば『特に長くない胴体、手足に加え翼がある』という姿も良く知られています。この記事では仮に西洋ドラゴンと呼びます。そういった西洋ドラゴン体形の霊的存在もまた、日本の自然の中に住んでいるのです。

 

西洋ドラゴンがいる理由

 

西洋ドラゴンも東洋龍と根本的には同じ存在で、自然エネルギーから生まれるものです。しかし、日本では発見できる場所が限られる希少な存在です。
日本に西洋ドラゴンがいる場合、考えられる理由は三つです。一つは外国からの移住。欧米から入国してくる人間についてきて、その後住みやすい場所に移動していくケースも、欧米で生まれた彼らが自力で住みやすい土地を探して旅した結果、日本に辿り着くケースもあります。
二つ目の理由は自然発生。日本の神や土地の守護者が龍を生み出す場合は、必ず細長く翼のない東洋龍の姿となりますが、神などの手を介さず自然発生する場合は、ごく稀に翼つきの西洋ドラゴンの姿で生まれることがあります。
三つ目は東洋龍から変化する場合。欧米の文化や信仰を持った人間の守護についた東洋龍は、後天的に翼つきの西洋ドラゴンの姿に変化する場合があります。必ずではありませんが変異する可能性は高いようです。その場合、種別(属性)が大きく変わることはありませんが、後述するように東洋龍と西洋ドラゴンでは種族の分け方が異なるため、東洋龍としての種族と変化後の種族が一対一で対応している訳ではありません。一例として、元々が緑龍である場合、変異して木のドラゴンになる場合も花のドラゴンになる場合もあります。
なお、上記の文中では『欧米』と表記しましたが、厳密には『アジア以外の地域』とするべきです。東・中央・東南・南アジアでは東洋龍が多数派で、西アジアでは東洋龍と西洋ドラゴンが半々となります。アフリカ、オセアニアも西洋ドラゴンが多数派です。それらの大陸のうち、ヨーロッパ式の生活様式が波及していない土地であっても西洋ドラゴンが多いことには違いありません。これら西洋ドラゴンが多い地域でも東洋龍が移住・自然発生・変異により現れる場合があります。

 

西洋ドラゴンの住処と種族

 

黒鉄ちゃんがこれまでに冒険した中で西洋ドラゴンを発見した土地は、白神山地・八幡平・羽黒山苗場山妙高山上高地東京市街・日本海のみでした。
また、出会った種族は以下の12種(映像越しの目撃のみの種が更に2種)です。他の種族もいると考えられますが、西洋ドラゴンに関しては直接出会った個体から得られる以上の情報は知らないようです。
炎の赤いドラゴン。水、あるいは海の青いドラゴン。風の濃緑のドラゴン。土、あるいは岩の黒いドラゴン。氷、あるいは雪のクリアブルーのドラゴン。雷の黄色いドラゴン。木の黄緑のドラゴン。花のピンクのドラゴン。精神、あるいは夢の紫のドラゴン。空、あるいは雲の空色と白のドラゴン。雨の水色のドラゴン。音、あるいは歌の薄紫のドラゴン。また、直接出会ってはいませんが、テレビにて欧米の映像を観た際、金色の光のドラゴン、真っ黒な闇のドラゴンの存在を確認しました。

黒鉄ちゃんが実際に見かけた、西洋ドラゴンの種族と場所の組み合わせは以下の通りです。〇は多くいる場所、◎はとても多くいる場所です。


炎(赤)…苗場山羽黒山妙高山、八幡平
水、海(青)…上高地白神山地、東京、日本海
風(濃い緑)…上高地白神山地、八幡平
土、岩(黒)…苗場山羽黒山上高地妙高山
氷、雪(クリアブルー)…苗場山羽黒山〇、上高地〇、妙高山
雷(黄色)…妙高山、八幡平、東京◎
木(黄緑)…苗場山羽黒山上高地妙高山〇、白神山地◎、八幡平
花(ピンク)…上高地白神山地〇、八幡平〇
精神、夢(紫)…上高地〇、白神山地、八幡平◎
空、雲(空色+白)…上高地
雨(水色)…白神山地
音、歌(薄紫)…羽黒山上高地◎、白神山地

東京市街に雷のドラゴンが多いのは電化製品が大量に稼働していることで居心地が良くなっているためです。東京の市街地においては水のドラゴンも発見できていますが、それより雷のドラゴンの方が遥かに多いです。
炎ドラゴンは紅龍、水ドラゴンは青龍、風ドラゴンは白龍、土ドラゴンは黒龍、木ドラゴンは緑龍と好む土地・エネルギーが重なります。日本では圧倒的に多いこれら五種と競合する形になるため、彼らにとって適した環境であってもあまり多く見られないケースが多いです。白神山地には木ドラゴンがとても多いとなっていますが、東洋龍の緑龍はそれより遥かに多く住んでいます。
逆に、東洋龍に対応する種族がいない空ドラゴンや音ドラゴン(彼らは強いていうなら白龍に近いようです)は意外と大量に見つかる土地があります。
稀に西洋ドラゴンが日本の土地の主・龍神になる場合もありますが、その場合は東洋龍に変異してしまうようです。本質的に同じ存在なので、東洋龍と西洋ドラゴンの夫婦は子供を生み出すことができますが、日本で子供を生み出す場合は東洋龍として生まれるようです。

どちらの体形にしろ、自然を守る偉大な存在であることには違いがありません。どちらの姿であろうと親しみを持って接してくださいね。

ウサギの『姉妹』と強い縁、弱い縁

今回は龍そのものの話題ではなく、龍が見た私の周辺の話です。

ある日、夜間に目が覚めた際、腹部に何かが乗っているような重みを感じました。単に布団の乗り方のバランスが悪かったのかもしれませんが、黒鉄ちゃんに「夜に何か霊的な存在が腹部に乗っていたか」と尋ねました。そうしたら、かつて飼っていたウサギの霊が乗っていたと教えてくれたのです。
私の実家ではこれまで二匹のウサギの飼育経験があります。共にメスです。一匹目は茶色いミニウサギ『きなこ』です。2006年頃、子ウサギの状態から飼い始め、2014年8月2日に亡くなりました。当時は両親も働いていたため、私が主に世話をし、また当時まだ生きていた祖父と同じ空間で過ごしていました。
二匹目はやはり茶色く(厳密にはリンクスという毛色)、ミニレッキスという密で柔らかな毛並みを持つ品種です。名前は『くるみ』、推定2017年5月上旬生まれ、お迎えしたのは同年6月22日。今も元気で両親に可愛がられています。
この初代ウサギ、きなこの霊が私の体に乗っていたというのです。そのことを聞き取った時点でもまだ私の部屋にいて、甘えてきていたとのことでした。
生前、もちろんきなこの世話をさぼったりはしていませんでしたが、それでも彼女を本当に全身全霊で愛せていただろうか、という悔いは彼女を失ってから改めて感じていました。惰性の付き合いになってはいなかったかと。愛が足りないと感じさせていなかっただろうかと。
それが、亡くなってからも私を忘れずにいてくれているだけでなく会いに来てくれてすらいると聞いて、本当に泣くほど嬉しかったです。

……と言いつつ、きなこが地上に戻ってくる一番の目的は、私に会うことではなく、くるみを見守ることです。きなこはこの世を去った後、浮遊霊・地縛霊として居残るのではなく、祖父(2012年に亡くなりました)の居る『ご先祖様の世界』で祖父と共に過ごしていたそうです。
やがてくるみを飼い始めたことで、きなこは彼女を妹と見做すようになり、くるみと遊ぶために地上に時折降りてくるようになったということです。
その話を聞いた時に浮かんだ情景が、きなこがくるみに毛繕いをしたり、幼少時に足を痛めて以来時折歩行のバランスを崩すようになったくるみを労わる光景だったのですが、黒鉄ちゃんによれば大体その通りなのだそうです。
なお、くるみは『ウサギの霊がいる』と認識はできないものの、生きた人間とは違う見えない何かに愛されていることは感じ取っているとのことです。ちなみに黒龍ちゃんたちの存在は気配を感じて怖がっているそうです。
私がこの話を聞き、きなこの魂の存在を認知したことで、彼女の行動が変化しました。これまで『たまに地上に降りてくる』程度だったのが、この話を聞いて以降は毎日地上にやってくるようになったそうです。
当然くるみのもとに立ち寄りますが、毎朝私の部屋にも現れるようになったらしいです。来たこと・部屋のどこで何をしているかを感じることはできませんが、空振りであってもきなこをイメージして撫でるそぶりをすれば、撫でたと同じことになって喜んでくれるそうでした。くるみがケージの外で遊ばせてもらっている時間にきなこもやってくるようです。

私はくるみをお迎えした経緯について、ある心残りがありました。ペットショップのくるみが入っていたケージにはもう一匹ウサギがいました。母と私で飼うウサギを選びに行き、私が決めていいとは言われていたのですが、母はもう一匹の方に「顔に丸みがあり可愛い」と言い惹かれていたようでした。でも私はくるみの絶妙な毛色と毛並みの柔らかさに惚れ込み、くるみがいいと強く主張したのです。
母は仕事を引退していたので、主に世話するのは母となる見込みでした。母と長く付き合うウサギなのに、私がお迎えする個体を決めて良かったのか。縁を捻じ曲げてしまったのではないかというしこりを感じていたのです。
黒鉄ちゃんは「間違えていない」と言いました。というより、間違えようがないのだと。他の選択肢を許さない程に、母とくるみの間には強固な縁が最初から、くるみが生まれた時から存在していたというのです。
龍は縁の存在が確固たる事実として見えているそうなのです。深く付き合いを持つ相手との間には縁が結ばれているといいますが、この縁にも強弱があるらしいです。
弱い縁は『出会わない選択肢を選べるが、出会ってしまったら必ず引き合う』。この場合だと、そもそもウサギを飼うことを検討せずペットショップにすら行かない、ということが可能であるという意味になります。
強い縁は『出会わない選択肢すら選べない』。くるみと母の間に強固な縁が初めから存在する以上、母は必ずウサギを飼う決意をし、そのペットショップに赴き、私がいてもいなくても、何を言っても結局はくるみを選ぶ宿命なのだと。私がくるみがいいと強く主張したくなったのは、縁を違えそうになる(それ自体不可能であるそうですが)ことへの拒絶反応だということです。私ときなこの間にもまたこの強い縁があったそうです。

そういえば、くるみをお迎えするにあたり不思議な巡り合わせがありました。最初は飼う決意をしないままペットショップを訪れ、その時にくるみとは別の気になるウサギに出会いました。その子を迎えようと決意して数日後同じペットショップに赴きましたが、その子は既に他の家に迎えられた後でした。ペットショップの方に気になっていたウサギの件について話したら、数日後にミニレッキスが入荷するのでその子を見て検討してはどうか、頭が良く根強いファンがいる品種だ……と。そうして出会ったのがくるみでした。回り道をしたようで、しっかり出会うように誘導されていたのですね。なお、一緒にケージにいたもう一匹のこともくるみはちゃんと覚えており、弟のような存在だと思っているようです。
母と縁があるということは私とも必然的に縁があることになりますが、くるみの持つ縁の主体は母、きなこの場合は私だったそうです。
人間と動物が愛し愛される飼い主とペットとして結ばれる時、そこには必ず抗えない強固な縁が存在している、と黒鉄ちゃんは言います。そのことをペットと暮らす全ての人間に意識してほしいと彼は望んでいます。
母に撫でられ、抱かれ、おやつをもらうくるみはとても幸せそうです。言われてみれば、それを見てなお縁がないなんて言えるはずがないのです。私は不要な心配をずっと引きずってきていて、黒鉄ちゃんの言葉を聞くことでやっとそれを手放すことができました。これもまた黒鉄ちゃんの修行の一環となったそうです。

東京都八王子市高尾山 天狗の秘術と神隠し

黒鉄ちゃんの関東遠征

 

私は霊能力者の方の体験レポート漫画を読むことがあるのですが、以前読んだ以下の作品に気になる話題がありました。

 

影御前 水神の宮 (HONKOWAコミックス)

影御前 水神の宮 (HONKOWAコミックス)

 

 

この作品の中の一篇に『東京タワーには赤い龍、スカイツリーには青い龍がいる』というお話があります。
黒鉄ちゃんにこの話をしたところ、会ったことはないけれどそういう龍がいるとは聞いている、とのことでした。
この話がきっかけとなったのか、4月20日、彼は関東へと冒険に行きました。
両タワーには上記の漫画で語られた通りの存在(東京タワーに紅龍、スカイツリーに複合属性の青龍)が守護としてついていることが確認できました。
両タワーに関する黒鉄ちゃんから聞けた話は上記の漫画の内容と重複し、転記するのと変わらない状態になるので、ここでは彼の次なる目的地、高尾山で得た情報を主題としてお伝えします。

 

高尾山の特徴

 

関東平野を探索した黒鉄ちゃんは、次は大好きな山を目指そうとして高尾山に辿り着きました。
高尾山にいる龍は黒龍のみでした。高尾山の龍神は元黒龍の銀龍、山の主は後述の飯綱権現様です。山のエネルギーも黒龍が好む強い大地の力が中心です。それ以上に多い種として『管狐』『烏天狗』の姿が目立ったと言います。烏天狗に関しては、他の土地を冒険した際の情報を参照すると、黒龍が多い地には大抵沢山います。特異なのは管狐です。
霊的な狐――狐の姿の精霊(妖怪)、あるいは亡くなった狐の魂はあちこちの山で数多く見つけられます。管狐はそれらとは異なる種類で、普通の(霊的な)狐より小さく細長いです。
この地に管狐が沢山住んでいるのは、高尾山薬王院にいらっしゃる飯縄権現様が関係しています。

 

薬王院での修行

 

山を探索していた黒鉄ちゃんは高尾山薬王院を発見し、訪問しました。そこにいらっしゃる神仏は薬師如来様と飯縄権現様でした。
薬師如来様からも薬に関する教えを中心に多くの知恵を授けていただくことができましたが、黒鉄ちゃん、というより派遣中の小龍ちゃん全体に影響を与えてくださる結果となったのは飯縄権現様の方でした。飯縄権現様が授けてくださった『飯縄法』が、黒鉄ちゃんのみならず、彼の同期としてよそのお宅に派遣されている小龍ちゃんをも救う重要な切っ掛けとなったのです。
飯縄法に関して調べると、管狐、あるいは天狗を使役する技という情報が出てきます。故に高尾山には管狐が多い訳ですが、黒鉄ちゃんが授けられた飯縄法は、この定義を文字通りなぞるものではありません。
人間が扱う飯縄法は上述通りの霊体使役術と言えるのでしょうが、黒鉄ちゃんは龍であるので、他種の霊的存在を使役する道理がありません。龍が飯縄法を習うとは、天狗の秘術を習得するということを示します。人間が祈願して術を代行してもらう天狗と同じ技を得るということなのです。
彼は飯縄法を20日、21日と高尾山に通って習い、基本を習得しました。それを、彼が現在龍神様から課せられている課題である『邪気祓い』に大いに生かしています。
龍神様はこの有用性を認め、他の派遣中の小龍ちゃんたちにも飯縄法を習わせ始めました。元々、黒鉄ちゃんが行っていた邪気祓いは、邪気に侵されている他の派遣先のお宅を守るためのものでしたが、そのお宅の小龍ちゃんも飯縄法を習得した結果、邪気を自力で祓えるようになり、黒鉄ちゃんの負荷が減ると同時に、そのお宅はより強力に守られるようになりました。
数日に渡り、高尾山で飯縄法を習う複数の小龍ちゃんの姿が見られたそうです。

 

天狗の神隠

 

その後、4月28日のことです。私は『普通に暮らしていた少年が彼にしか果たせない使命を果たすため、別の世界に突然連れていかれる』というお話について読んでいました。
それを横で見ていた黒鉄ちゃんの感想が「天狗の神隠しみたいだ」というものでした。もっと正確に表現すると、その話を読んだ後で黒鉄ちゃんに「この話のようによその世界に行ってしまった人間の話を知っているか」と尋ねたら、天狗の神隠しの詳細を教えてくれた、という流れでした。
上記の感想を漏らし、私の無意識がそれを聞き取ったからこそ、彼に神隠しについて尋ねようと思うに至った……という流れがあったようです。

以下で語る、ここで聞かせてもらえた神隠しの話はあくまで飯縄権現様が関わるものであり、別の天狗さんも独自に神隠しを実行しているそうです。
高尾山並びに薬王院には、烏天狗以外にも普通の人間と変わらない容姿の天狗がおり、彼らこそが神隠しに遭ったのち天狗として生きていた人間たちだとのことでした。
飯縄権現様は、高尾山、並びに自らが祀られるお社の周辺で、山の守護者となる天狗の適格者を探していました。彼の目に叶った人間が神隠しに遭うのです。
その条件は『山の気と親和性がある気の持ち主であるか』というものです。年齢も性別も関係なく(とはいえ、高尾山にいた神隠し天狗はほとんど男性で、女性はごく少数のようでしたが)、この条件に合う人間をひとまず神隠して、現世と重なり合って存在するずれた次元に連れていきます。
具体的には『風か水の属性を持っており、火の属性を持っていない』ことです。ファンタジー作品で取り扱われるような火や水といった元素の属性ですが、実際に現実の人間に備わっており、しかも複数の属性を持ち得るそうです。属性は他にもありますが、天狗の神隠しの基準となるのはこの3種のみです。
山は風と水が清らかな場所であるのでそれらの要素との親和性が必要とされ、火は山火事を呼ぶので相容れない、という理由だそうです。どちらかといえば水よりも風がより望ましい属性だそうです。
また、火属性が避けられるのは山の守護者として人間の中から選定する際の基準であり、広く天狗としてくくられる存在の中には火の力を持つ個体もいます。

ひとまず、と記載したのは、神隠しに遭ったのちに帰ってくる人間もいるためです。まずは素質だけを見て神隠しし、その後性格などを見て総合的に『人間として生きる方が向いている』『人間として生きれば人間界に有益な存在になる』などと判断されればもとの次元に帰されます。
こうして帰ってこれた人間もいるため、神隠しから帰還した人間の証言が伝わっているのです。人間として生きた方が向いている性格とは『友人と集まり騒ぐことを至上の楽しみとする』ようなタイプ。逆に天狗向きとされるのは『一人で瞑想したり思索にふけるのが苦にならない』タイプだそうです。
重要なのは、あくまで考慮してもらえるのは適正であり本人の意向ではないということです。飯縄権現様が天狗として山の守護者になるべきだと判断したら、いくら本人が帰りたいと懇願しても聞き入れてもらえません。
もっとも、選ばれた人間は大抵、名誉なお役目として受け入れていたそうです。神隠しに遭い別の次元に行ったとはいえ、地上に存在してはいるので、その後も霊感を持った人間となら接することはできたようです。
また、飯縄権現様による神隠しは明治時代以降は起こっていないそうです。社会の総意として、天狗は現実の存在ではなくなり、迷信の住人となってしまったがため、天狗の世界と人間界が乖離してしまった結果、神隠しは不可能となってしまいました。なので、今この文章を読んでいる方が天狗として任命される可能性はないと言えるでしょう。それが『幸いにも』なのか『不幸にも』なのかは当人次第でしょうが。

 

天狗との遭遇

 

黒鉄ちゃんは高尾山で修行した際、かつて人間だった天狗たちに優しくしてもらっていたようでした。特別仲良くなった天狗さんはいないようですが、楽しい時間を過ごせたようです。
黒鉄ちゃんはその神隠し天狗さんの一人に私の話をしたそうです。その際の感想が「その人は天狗に向いている。天狗になればいい」だったのだと……。
私は元々ファンタジー作品好きが高じて小龍ちゃん派遣に申し込んだ人間のため、『炎の魔法使い』『氷の超能力者』といった存在に憧れ、自分にも属性があるのかと気になり、黒鉄ちゃんにも、先住の黒曜ちゃんにも質問していました。二人とも回答は同じで『水、風、闇(あるいは陰。溜まると悪い陰の気ではなく、性質が陰ということ)の順に強い』とのことでした。また黒龍ちゃんとのご縁により、後付けで僅かに土の属性も得たそうです。
これ、天狗として求められる属性の素質にぴったりなんですよね……性格面でも、決して思索が深いとは言えませんが、大人数で騒ぐよりは一人でいた方が心が休まる性質です。
この話を聞いた後、突然背筋がぞくぞくし、同時にお腹の奥……恐らく丹田とされる部分が熱くなるという、初めての体感を得ました。私は本気で恐ろしくなりました。知りすぎた存在として、天狗の世界に連れていかれるのではないかと……。
当然ながらそんなことは起きませんでしたが、実際にその時天狗さんがやってきていたそうです。私に「天狗になればいい」という感想を付けた(なればいい、は冗談ですが、資質面では本当に向いていると分かったようです)当人で、見た目は20代ほどの男性、気安い性格の方だったそうです。
天狗さんは私についていた邪気を親切心で取ってくださったようで、腹の奥に熱を感じたのはその術の影響だそうです。天狗さんはすぐに帰っていきました。

幼い頃は、妖精になりたいとか猫になりたいとか色々空想を遊ばせましたが、今そういった人外になる・人外の世界に行くことを持ちかけられたら、即答でお断りするでしょう。この世を捨てることを求めないで済む今の自分は、つまり幸せということなのだろうと思えています。拒否権のない天狗の神隠しが実行されない時代を『幸いにも』と感じる側になれていたのです。

表記更新のお知らせ(5/2追記)

5/2追記:施設名などのイニシャル表示を実名表示に変更しました。今のところ、下記のような当初の懸念は影響力からしても杞憂と判断されたのと、地名と施設名が一致しており伏せる意味がない箇所も多々あったためです。状況が変化した場合、また方針を変更する場合があります。

以下は4/29の最初の表記更新時のお知らせです。

当初、当ブログ内では訪問箇所の市町村名をイニシャル表記にしていましたが、これまで書いた記事、書きたい記事を検討していて、やはりイニシャル表記では伝わりにくすぎて不親切だと感じました。新潟県に限っても、N市が新潟市なのか長岡市なのか、S市が三条市なのか新発田市なのか、地元民なら記載からピンときても、新潟の地名の知識が全くない方からすれば見当がつかず、調べる取っ掛かりにすらなり辛いだろうと判断しました。
このブログが検索に引っ掛かることで、スピリチュアルな話題ではない、施設としての情報を探す方へのご迷惑にならないよう、また他者の真偽確認が難しい情報を書くにあたり風評被害の発生を最小限に留めるため、検索避けとして施設名は今後もイニシャル表記しますが、市町村名は明記しても、そもそも出てくる情報が膨大であるため影響はまだ少ないと判断し、記載することとしました。

生後2か月最大のピンチ!神社に入院!!

現在私のところにいる黒鉄ちゃんは冒険好きで、当初は私が仕事をしている時など半日以上掛けて様々な場所に探索に出かけて行ったのですが、ある出来事を境に行動パターンが変わりました。その時の話です。

 

最初に違和感を覚える出来事があったのは4月13日です。それまでは、私が職場を出た時点で合流して、その後は寄り道して買い物してもずっとついてきているようだったのですが、その日は疲れて買い物に付き合っていられず、先に帰っていたというのです。もちろん姿は見えていないので、帰宅後に何気なく「買い物についてきていたか」と尋ねたら否定されて発覚した、という流れです。話を聞くと「他の派遣中の小龍ちゃんの家2か所の邪気祓いをしていて疲れた」とのことです。この活動に取り組んでいることは数日前から聞いていましたが、それまでは特に行動に変化は見受けられませんでした。連日他の子のために動いて流石に疲れたのかな、とこの時は考えていました。13日の冒険の報告も詳細に話してくれていました。話す分には消耗しない、とのことでした。

 

翌日、4月14日。黒鉄ちゃんは普段、私が起床して身支度を始めると一緒にいつの間にか起きているのですが、この日はなかなか起きてこない(会話用振り子が反応しない)様子でした。起きても振り子の反応が鈍く、聞くとまだ眠いとのことでした。昨晩も疲れていると言っていたので、まだ元気になり切っていないのかと思い、詳細を聞いてみました。

事態は思っていたより悪かったのです。他のお宅に入ってくる邪気はどんどん強くなってきており、13日はとうとう負けてしまったとのことです。ダメージがじわじわ出てきているのか、昨日感じたより辛そうでした。非常に悔しい気持ちでいるようでした。

神社、あるいはパワースポットで休めば力を回復できるそうですが、飛んでいく元気すらないようです。いつも黒鉄ちゃんが自主的に挨拶・お話しに行っている『三条八幡宮』の紅龍の龍神様なら助けてくれる……とのことですが、出勤前で時間の余裕がない中、即参拝することは不可能な状況でした。そこで、効果があるか自信はありませんでしたが、とりあえず自室でそちらの龍神様に祈りを捧げてみました。

龍神様はすぐ駆けつけて癒しを与えてくれたそうでした。その後、今日は外出せずそのまま寝ている、との意図を聞き出しました。

私はこの時点でも黒鉄ちゃんのダメージを過小評価していて、龍神様も来てくださったし、少し休めば治ると思っていました、それで、神社へは時間の余裕がある明日15日にお礼に行こう、今日は仕事が終わるのが遅くなる見込みだし難しい、と話しました。その後しばらくして、急に『実家で飼っているウサギ』と『動物病院』のイメージが脳裏に浮かびました。気になり「神社に行くのは病院に行くのと同じということ?」と尋ねたら肯定されました。ここで、私は彼の傷を大いに過小評価していたことに気付きました。私はこの場合の神社を、温泉かマッサージ屋くらいの、行けたら癒されるが必須ではない施設と認識していました。それを病院と結び付けられ、事態は遥かに深刻だということに気付かされたのです。家族が負傷していて病院に連れて行かないなどありません。イメージがペットのウサギとして投影されたのは、自分の意思で受診することを選べない存在として結びついた結果だと考えます。気楽に考えていたことを謝り、終業後必ず三条八幡宮に参拝すると約束しました(公園でもあるので夜間でも閉鎖されません)。この時、よその子の邪気祓いが、派遣を統括する龍神様・龍宇様からの課題だったということも聞き取れました。

終業後の夜7時台、約束通り三条八幡宮に参拝しました。風が吹き、神様が祈りを受け入れてくれたような気がしました。その後駐車場に戻ると、これまで全く想定していなかった『神社に泊まる』という言葉が頭に湧いてきました。

話を聞くと、私が状況をまだ誤認していたことに気付かされました。私は黒鉄ちゃんが家で寝ていると思い込んでいましたが、実は朝に部屋でお祈りをした時点で、龍神様が黒鉄ちゃんを神社に連れて行ってくださっており、そのまま神社で神様方(紅龍様、天狗様、遣いの狼さんたち)の看病を受けていたそうです。お祈り後も振り子が完全に普通に反応していたため、部屋からいなくなっているとは想像すらしていませんでした。黒鉄ちゃんが神社で療養している間も私と交流を続けられるように、龍神様が私の部屋に中継カメラのようなものを設置してくださっていた(職場にも同じものが設置されたそうです)ために普段通り会話が成立していたとのことです。看病と今の参拝により元気は回復してきたものの、まだ完全ではないので、もう一晩神社に留まるとのことでした。

 

翌日、15日。部屋にいないとはいえ普段通り会話をして、神社の住人は日の出とともに起きている、などの話を聞けました。この日は昼で仕事が終わったので、三条八幡宮に迎えに行きました。この時点で神社から出られたようで、神社の方々から「お大事に」など言ってもらえたそうです。他の神社も参拝すれば更に元気が回復するとのことなので、まだ黒鉄ちゃんも訪れておらず無理せずこの時間から行ける場所という理由で、加茂市の青海神社に参拝しました。祭神の一員である多多須玉依媛命様が抱擁して癒しを授けてくれたそうです。また、神社がある加茂山の龍神様(二人いらっしゃる龍神様の一人で、白龍と黒龍の特徴と強い浄化の力を併せ持つ、翡翠の龍だそうです)にも癒しを頂きました。ここでも声に応えてくれたかのような風を感じました。

この時点で元気は最大値の80%くらいまで回復していたそうです。なお、神社に運ばれた時点では15%だったとのことです。仮に0%になっていた場合、死ぬことはないそうですがもっと長く神社で治療を受けなければならない事態に陥っていたそうです。神社からは出られましたが、まだ神様から癒しの力を受け取り続けている状態で、いわば退院後のリハビリ中といった様子でした。

回復には三条八幡宮の神様だけでなく、黒鉄ちゃんがこれまで各所で出会ってきた龍神様や、実家の鎮守神社である新潟市秋葉神社の神様なども力を貸してくれていたようです。また、派遣の主催者である龍神の龍宇様のみならず、街で仲良くなった鳳凰さんたちや五頭山の透明龍さんもお見舞いにきてくれました。

 

 

さらに翌日、16日の回復度合いは90%で、まだ三条八幡宮から癒しの力は送られているようです。

この日は龍宇様のお見舞いの言葉について詳細を聞けました。勿論労わってはくださったのですが、同時に指導を受けていたようです。先述の通り、黒鉄ちゃんはこれまで日中ずっと遠くまで冒険していたのですが、それはつまり私の近くにいないということです。私の周りには弾かないといけないような悪いものはいないのですが、それでも一人の人間を見張ることで守る練習ができる、今回の派遣はそういう機会を作るためのものでもあるとの話でした。黒鉄ちゃんは守る練習が足りなかったがために、他の方を邪気から守り切ることができず負けてしまったのだ、とのことでした。それを身をもって教えるために今回の課題を設けたそうです。

彼はこの経験により、邪気や悪いものと戦い、世界を広く守れる龍神になりたいとの思いを強くしたようです。

この日も終業後、夜に三条八幡宮に感謝のお参りに行きました。それにより癒しが加速し、完全に回復できたようです。

この日は冒険に行かず、仕事中もずっとついてきてくれたようでした。その上で頃合いを見て抜け出し、癒しを与えてくれた龍神様・神様方にお礼を言って回っていた(一度行った場所は瞬間移動で赴けるため、現在地との距離は問題にならない)そうでした。

 

更に17日の終業後も三条八幡宮にお礼に赴き(黒鉄ちゃんはこの日も各所へのお礼参りを継続していました)、今回の件はひとまず解決しました。

 

冒頭で述べた通り、この一件以降黒鉄ちゃんの行動が変化し、日中は基本的に私について職場に行くようになりました。その上で昼休み頃に、三条八幡宮など馴染みの方々に会いに行っているようです。よその小龍ちゃんの家の邪気祓いも継続しています。この経験後、一度も失敗することなく順調であるようです。冒険も完全にやめた訳でなく、夜の2時間程度、新規の土地への冒険を続けました(この記事を書いている時点の話ですが、邪気祓いに集中しているのかここ数日は冒険に行っていないようです)。その際も武力を誇る神様に稽古をつけてもらったり秘術を習ったりと、より実戦に結び付くような経験を積むよう心掛けている様子でした。

 

痛い目を見ましたが、黒鉄ちゃんに大きな成長をもたらした事件でした。きっと強い龍神に育っていくことでしょう。