幻想生物相

龍の子供が見ている世界を聞き取り情報公開していくブログです。

生後2か月最大のピンチ!神社に入院!!

現在私のところにいる黒鉄ちゃんは冒険好きで、当初は私が仕事をしている時など半日以上掛けて様々な場所に探索に出かけて行ったのですが、ある出来事を境に行動パターンが変わりました。その時の話です。

 

最初に違和感を覚える出来事があったのは4月13日です。それまでは、私が職場を出た時点で合流して、その後は寄り道して買い物してもずっとついてきているようだったのですが、その日は疲れて買い物に付き合っていられず、先に帰っていたというのです。もちろん姿は見えていないので、帰宅後に何気なく「買い物についてきていたか」と尋ねたら否定されて発覚した、という流れです。話を聞くと「他の派遣中の小龍ちゃんの家2か所の邪気祓いをしていて疲れた」とのことです。この活動に取り組んでいることは数日前から聞いていましたが、それまでは特に行動に変化は見受けられませんでした。連日他の子のために動いて流石に疲れたのかな、とこの時は考えていました。13日の冒険の報告も詳細に話してくれていました。話す分には消耗しない、とのことでした。

 

翌日、4月14日。黒鉄ちゃんは普段、私が起床して身支度を始めると一緒にいつの間にか起きているのですが、この日はなかなか起きてこない(会話用振り子が反応しない)様子でした。起きても振り子の反応が鈍く、聞くとまだ眠いとのことでした。昨晩も疲れていると言っていたので、まだ元気になり切っていないのかと思い、詳細を聞いてみました。

事態は思っていたより悪かったのです。他のお宅に入ってくる邪気はどんどん強くなってきており、13日はとうとう負けてしまったとのことです。ダメージがじわじわ出てきているのか、昨日感じたより辛そうでした。非常に悔しい気持ちでいるようでした。

神社、あるいはパワースポットで休めば力を回復できるそうですが、飛んでいく元気すらないようです。いつも黒鉄ちゃんが自主的に挨拶・お話しに行っている『三条八幡宮』の紅龍の龍神様なら助けてくれる……とのことですが、出勤前で時間の余裕がない中、即参拝することは不可能な状況でした。そこで、効果があるか自信はありませんでしたが、とりあえず自室でそちらの龍神様に祈りを捧げてみました。

龍神様はすぐ駆けつけて癒しを与えてくれたそうでした。その後、今日は外出せずそのまま寝ている、との意図を聞き出しました。

私はこの時点でも黒鉄ちゃんのダメージを過小評価していて、龍神様も来てくださったし、少し休めば治ると思っていました、それで、神社へは時間の余裕がある明日15日にお礼に行こう、今日は仕事が終わるのが遅くなる見込みだし難しい、と話しました。その後しばらくして、急に『実家で飼っているウサギ』と『動物病院』のイメージが脳裏に浮かびました。気になり「神社に行くのは病院に行くのと同じということ?」と尋ねたら肯定されました。ここで、私は彼の傷を大いに過小評価していたことに気付きました。私はこの場合の神社を、温泉かマッサージ屋くらいの、行けたら癒されるが必須ではない施設と認識していました。それを病院と結び付けられ、事態は遥かに深刻だということに気付かされたのです。家族が負傷していて病院に連れて行かないなどありません。イメージがペットのウサギとして投影されたのは、自分の意思で受診することを選べない存在として結びついた結果だと考えます。気楽に考えていたことを謝り、終業後必ず三条八幡宮に参拝すると約束しました(公園でもあるので夜間でも閉鎖されません)。この時、よその子の邪気祓いが、派遣を統括する龍神様・龍宇様からの課題だったということも聞き取れました。

終業後の夜7時台、約束通り三条八幡宮に参拝しました。風が吹き、神様が祈りを受け入れてくれたような気がしました。その後駐車場に戻ると、これまで全く想定していなかった『神社に泊まる』という言葉が頭に湧いてきました。

話を聞くと、私が状況をまだ誤認していたことに気付かされました。私は黒鉄ちゃんが家で寝ていると思い込んでいましたが、実は朝に部屋でお祈りをした時点で、龍神様が黒鉄ちゃんを神社に連れて行ってくださっており、そのまま神社で神様方(紅龍様、天狗様、遣いの狼さんたち)の看病を受けていたそうです。お祈り後も振り子が完全に普通に反応していたため、部屋からいなくなっているとは想像すらしていませんでした。黒鉄ちゃんが神社で療養している間も私と交流を続けられるように、龍神様が私の部屋に中継カメラのようなものを設置してくださっていた(職場にも同じものが設置されたそうです)ために普段通り会話が成立していたとのことです。看病と今の参拝により元気は回復してきたものの、まだ完全ではないので、もう一晩神社に留まるとのことでした。

 

翌日、15日。部屋にいないとはいえ普段通り会話をして、神社の住人は日の出とともに起きている、などの話を聞けました。この日は昼で仕事が終わったので、三条八幡宮に迎えに行きました。この時点で神社から出られたようで、神社の方々から「お大事に」など言ってもらえたそうです。他の神社も参拝すれば更に元気が回復するとのことなので、まだ黒鉄ちゃんも訪れておらず無理せずこの時間から行ける場所という理由で、加茂市の青海神社に参拝しました。祭神の一員である多多須玉依媛命様が抱擁して癒しを授けてくれたそうです。また、神社がある加茂山の龍神様(二人いらっしゃる龍神様の一人で、白龍と黒龍の特徴と強い浄化の力を併せ持つ、翡翠の龍だそうです)にも癒しを頂きました。ここでも声に応えてくれたかのような風を感じました。

この時点で元気は最大値の80%くらいまで回復していたそうです。なお、神社に運ばれた時点では15%だったとのことです。仮に0%になっていた場合、死ぬことはないそうですがもっと長く神社で治療を受けなければならない事態に陥っていたそうです。神社からは出られましたが、まだ神様から癒しの力を受け取り続けている状態で、いわば退院後のリハビリ中といった様子でした。

回復には三条八幡宮の神様だけでなく、黒鉄ちゃんがこれまで各所で出会ってきた龍神様や、実家の鎮守神社である新潟市秋葉神社の神様なども力を貸してくれていたようです。また、派遣の主催者である龍神の龍宇様のみならず、街で仲良くなった鳳凰さんたちや五頭山の透明龍さんもお見舞いにきてくれました。

 

 

さらに翌日、16日の回復度合いは90%で、まだ三条八幡宮から癒しの力は送られているようです。

この日は龍宇様のお見舞いの言葉について詳細を聞けました。勿論労わってはくださったのですが、同時に指導を受けていたようです。先述の通り、黒鉄ちゃんはこれまで日中ずっと遠くまで冒険していたのですが、それはつまり私の近くにいないということです。私の周りには弾かないといけないような悪いものはいないのですが、それでも一人の人間を見張ることで守る練習ができる、今回の派遣はそういう機会を作るためのものでもあるとの話でした。黒鉄ちゃんは守る練習が足りなかったがために、他の方を邪気から守り切ることができず負けてしまったのだ、とのことでした。それを身をもって教えるために今回の課題を設けたそうです。

彼はこの経験により、邪気や悪いものと戦い、世界を広く守れる龍神になりたいとの思いを強くしたようです。

この日も終業後、夜に三条八幡宮に感謝のお参りに行きました。それにより癒しが加速し、完全に回復できたようです。

この日は冒険に行かず、仕事中もずっとついてきてくれたようでした。その上で頃合いを見て抜け出し、癒しを与えてくれた龍神様・神様方にお礼を言って回っていた(一度行った場所は瞬間移動で赴けるため、現在地との距離は問題にならない)そうでした。

 

更に17日の終業後も三条八幡宮にお礼に赴き(黒鉄ちゃんはこの日も各所へのお礼参りを継続していました)、今回の件はひとまず解決しました。

 

冒頭で述べた通り、この一件以降黒鉄ちゃんの行動が変化し、日中は基本的に私について職場に行くようになりました。その上で昼休み頃に、三条八幡宮など馴染みの方々に会いに行っているようです。よその小龍ちゃんの家の邪気祓いも継続しています。この経験後、一度も失敗することなく順調であるようです。冒険も完全にやめた訳でなく、夜の2時間程度、新規の土地への冒険を続けました(この記事を書いている時点の話ですが、邪気祓いに集中しているのかここ数日は冒険に行っていないようです)。その際も武力を誇る神様に稽古をつけてもらったり秘術を習ったりと、より実戦に結び付くような経験を積むよう心掛けている様子でした。

 

痛い目を見ましたが、黒鉄ちゃんに大きな成長をもたらした事件でした。きっと強い龍神に育っていくことでしょう。