幻想生物相

龍の子供が見ている世界を聞き取り情報公開していくブログです。

転生龍の目覚め 魂の遥かなる修行の道

これまで黒鉄ちゃんが出会ってきた生まれたての龍は、神様などの手で創造された真っ新な魂の持ち主でした。しかしこの夏、黒鉄ちゃんは『過去世のある小龍』に遭遇しました。その話を聞くうちに、この世の動物たちの魂の転生のルールも聞き出すことができたのでご紹介します。

 

過去世を持つ龍との出会い

 

黒鉄ちゃんが彼ら特別な『転生龍』に初めて出会ったのは2021年7月13日のことです。この日の午前、黒鉄ちゃんは子守りを担当している弥彦神社生まれの双子の赤ちゃん龍と一緒に妙高山を訪れていました。単なるお散歩ではなく、弥彦神社の神様からの依頼のためです。
神様のお言葉は以下のような内容です。『この日、妙高山で新たな龍が生まれる。その子を弥彦神社で預かることになっているので迎えに行って欲しい』。
双子の赤ちゃんは「弟(もしくは妹)ができる!」と、これまで神社の末っ子だった自分たちがお兄ちゃんになることにワクワクしていました。黒鉄ちゃんもまた、新たな友人との出会いを楽しみにしていました。
妙高山信仰の中心地である新潟県妙高市・関山神社には龍の卵が設置されていました。龍の卵というのは内部で龍を形作るエネルギーの塊であり、通常はその龍の親(生み出すための力の提供者)となる神様や土地の守護者様の手により創造されます(自然発生するケースもあります)。
黒鉄ちゃんたちが卵を見守る中、正午、卵が弾け、50cmほどの大きさの黒龍が生まれました。その『赤ちゃん』は、黒鉄ちゃんたちが声を掛けるよりも早く、穏やかな微笑みと共に「初めまして。可愛い子がお迎えに来てくれて嬉しいよ」と声を掛けてきました。その声音も眼差しも老成しきっていて、赤ちゃんのそれとは掛け離れていました。
思っていた『赤ちゃん』と違う……と混乱する黒鉄ちゃんたちを見て、赤ちゃんは「本当の姿を見せてあげよう」と声を掛け、シャチの姿に変身しました。大人のシャチは小さくても5mにはなりますが、この『赤ちゃん』は卵から出たばかりの龍の大きさと同じ約50cmです。
ますますパニックに陥る黒鉄ちゃんの前に、関山神社ゆかりの仏様である聖観音菩薩様がご降臨されました。観音様は黒鉄ちゃんたちを宥めた後、穏やかに説明を始めました。
「この子は人間の世界にアセンションをもたらすべく、磨かれた魂が龍として転生した存在。尊く力強い魂の持ち主ですが、龍としてはまだ弱く、悪しきものに狙われたらひとたまりもありません。この世に龍を増やしたくない悪しき存在が、磨かれた魂を持つ龍を葬るために狙ってきます。このまま関山神社で育てるより、越後中の神社の力を集める事ができる弥彦神社で匿い、関山神社から守護の力を弥彦神社に注ぎ込んだ方がより確実に守ることができます。弥彦神社黒龍にとっても相性のいい土地。心地良く暮らせるでしょう。どうぞこの子をよろしくお願いします」
たった今生まれたこの黒龍は、龍としての身体こそ赤ちゃんですが、幾度となく転生を経て最高級の叡智を身につけた、悟りの境地とも呼べる領域に入った存在。これまで出会ってきた、作り立ての無垢な魂を持つ小龍ちゃんとは根本が異なります。
弥彦神社の双子ちゃんは、生まれた子が『弟』と呼べる存在でなかったことにはがっかりしましたが、未知の存在との出会いにはワクワクしたようでした。黒鉄ちゃんは、重大な使命を負って生まれてきた特別な赤ちゃん……いいえ、大先輩を守る使命を自覚し身が引き締まる思いでした。

 

シャチの姿の黒龍さんを弥彦神社に連れ帰り、自己紹介の時間を設けました。この黒龍さんは男性であり『クー』と名乗りました。普通、龍は神様・人間・その他の種族から与えられない限り、名前を持ちません。それなのに彼が名前を持って生まれたのは、シャチであった直近の前世から人格を引き継いでいるためです。シャチは人間のように個体名を持つ文化があり、彼の名は人間の発音に当てはめると『クー』となる、という形だそうです。長生きしたため、自己認識は赤ちゃんどころかおじいちゃんであるようです。
黒鉄ちゃんはクーさんに『夏至の日、双子の赤ちゃんの誕生と入れ替わるように弥彦神社に出現した龍の卵』について尋ねました。龍の卵は誕生させると決めた神様などの力により形成されますが、この卵は双子ちゃんの時とは違い、ご祭神である天香山命様が作り上げたものではなかったのです。天香山命様は卵の正体をご存じのようでしたが、黒鉄ちゃんたちには「まだ言うべき時ではない」とだけ言い、詳細は教えてくれていなかったそうなのです。普通の龍の卵であるなら、卵の中にいる時から中の子と意思疎通はできるのですが、この卵に関してはそれもできません。黒鉄ちゃんはこの卵を、クーさんと同じ存在なのではないかと考えたのです。
黒鉄ちゃんの予想通り、卵の中身はクーさんと同じ、龍としての転生を待つ『磨かれた魂』でした。クーさんは同類であるため、この卵の中身と対話ができます。卵の中で待つのは女性で、クーさんとは異なり直近の過去世、即ち人格はゾウのものです。名前は『ユウ』と言いました。ゾウもまた個人名を持つ文化があり、その時の名を引き継いでいるのです。
ユウさんの卵は孵化が遅れていました。この『磨かれた魂の龍の卵』は神社の神々よりも根源に近い、一神教で神と呼ぶ『大いなる力』により設置されたものですが、孵化に必要なエネルギーはその地を守る神様や守護者により注がれます。クーさんの場合は、関山神社にゆかりのある聖観音菩薩様、妙高山龍神である黒龍様、妙高山の守護者である鹿の精霊様によりエネルギーが与えられ誕生しました。
ユウさんの場合、エネルギーを与えるのは天香山命様並びに妻である熟穂屋姫命様(実際は『そういう名前で呼ばれているが神話上の存在とは別人である、この土地の自然の神様のご夫妻』らしいです)でしたが、少し前に新潟の乱れた気を整えるために力を使いすぎてしまい、卵に与えられるエネルギーが少なくなってしまったのです。この特別な卵は、孵化できずにいると駄目になってしまう可能性があります。とはいえ、この段階ではその危険性はないに等しく、もっと幅広く・少しずつエネルギーを集めて注ぐことで、いずれ問題なく孵化できる見込みだそうでした。
しかし、ユウさんは外に出たがっています。そこでクーさんは、黒鉄ちゃんに私を弥彦神社に連れてくるよう頼んだそうです。事情を知る人間が参拝して生命力を捧げれば、ユウさんはすぐにでも孵化できるかもしれない……とのことでした。黒鉄ちゃんも、ユウさんに早く生まれ出てきて欲しいと考えていました。
7/15の夕方、時間ができたので車で弥彦神社に向かいました。雨が薄く降る日でした。燕市側から弥彦神社に接近する途中、弥彦山の中ほどに霧が丸く溜まり、それが日光を吸い込んでいるのが見えました。私は「これは龍の卵だ」と感じました。その時点ではただの願望、連想かとも思いましたが、後に黒鉄ちゃんに確認したところ「ユウさんの卵だ」と肯定されました。
参拝し、神様へのご挨拶の後「ユウさんを目覚めさせてください」と祈りました。すると熱が纏わりつく感覚を覚えました。暑く湿気があるからだ……と言えばそれまでですが、黒鉄ちゃんによれば、それは生命力を捧げる感覚だとのことでした。帰宅後、長距離運転をしたと言えるほどではないのに異常な疲れを覚え、すぐに寝入ってしまい、気付けば深夜になっていました。生命力を周囲から吸収するための眠りとのことでした。黒鉄ちゃんもエネルギーを送ってくれていたようです。

 

クーさん、ユウさんは過去生由来の膨大な知識、癒しや攻撃の力を得てはいますが、龍としての身体はまだ赤ちゃんであり、守られなければ龍を憎む、あるいは龍を食べて己の力としようとする悪しきものにあっという間にやられてしまう可能性があります。
彼らは弥彦神社の内部にいるだけでしっかりと守られます。そこで独り立ちできる程の力をつけるまで過ごします。しかし、何もせず守ってもらうだけの存在ではありません。生身の生物としての経験からくる知識、地上の気の読み解き方、それらの経験と龍としての力を組み合わせることで活かせるヒーリングや予知の技などを赤ちゃんに伝えます。そうして他者の成長を促すことで、彼ら自身も龍として成長できるのです。

 

転生龍の役割と魂の修行経路

 

彼ら転生龍の卵は、2021年の夏至に全世界に一斉に設置されました。人口100万人あたりにつき1個の割合ですが、卵を設置する箇所には相応のパワーが求められるので、人口分布に綺麗に従って卵が与えられるのではなく、ズレや偏りが発生します。日本国内では122個。全世界で7000個以上です。
観音様の説明でも記述したとおり、彼らは人類をアセンションに導くために根源の大いなる力により全世界に遣わされました。彼らは地上で生身の生物として生きた最後の生涯の人格をそのまま引き継ぎ、龍として生まれ変わります。それより前の過去世も知識としては残っていますが、それは『自分の過去』ではなく、ただ知識が刻まれている状態であると感じるようです。
彼らは龍としての最初の生涯を100年過ごした後、意識はそのままに別種の龍に生まれ変わり、また100年を過ごすそうです。そのサイクルをしばらく繰り返して生きることになるそうです。龍として経験できることは種によっても異なります。一種として長く活動するのではなく、多くの種の龍としての身体を得て多彩な経験を積んでいくためです。通常の過去世のない龍はこのような定期的な転生はせず、大きな傷を負って新たな体を求める必要がある場合(そうであっても意識は引き継ぎます)以外、同じ身体で何千年、何万年と生き続けます。

 

龍として再誕する直前の生物種は『シャチ』か『ゾウ(アジア、アフリカ、マルミミ全て含む)』と決まっています。更に言えば(シャチ以外)最後の一回には選ばれないですが『クジラ亜目全て』もこれらの種と同じ段階の転生ステージです。人間と言うケースもありますが、これは例外となる存在です。
これについては、地球の生物として輪廻する魂が辿るルートが関係してきます。クーさんたちから詳しい転生のルールを聞き取ることができたのでお伝えします。

 

前提として、地球上の生物に宿る魂は動物用と植物用に二分されます。菌類は植物ではないですが魂は植物用のものです。これらの魂が宿るのは多細胞生物であり、単細胞生物は『転生する魂は持たず、種全体で一つの魂を共有している』というような状態らしいです。また、人間に宿る魂は一人残らず『地球の動物用の魂』という訳ではなく、異星人、龍(として最初から定められた魂)、妖精、天使といった存在が人間の肉体を持って生まれた……という方も稀にいるようです。このような人外の魂、あるいは過去記事でご紹介したような空想から生まれた魂を持つ方は以下で紹介する転生ルールには組み込まれません。


根源の大いなる存在によって、動物として転生を繰り返すべく創造された新たな魂は、まずは脳のない多細胞生物に宿ります。クラゲ、イソギンチャク、サンゴなどです。この段階では経験できる学びのバリエーションが少ないので、数回の転生で次の段階に進みます。
次の段階は昆虫などの節足動物、貝などの軟体動物といった無脊椎動物で、この段階で経験する転生は数十回です。無脊椎動物として送る生涯の最後の1回は『頭足類(イカやタコなど)』と決まっています。頭足類は知能が高く、考えながら生きてゆく経験が積みやすいためです。最後の1回でなくても頭足類に生まれる場合はありますが、それでもステージの後半に経験することになります。
その次は魚類・両生類で、この段階でも数十回転生します。最後の1回は『ジンベエザメシーラカンス』と定められています。これらの種は寿命が長く、人生(魚生)を積み上げてゆく経験ができるためです。
次は爬虫類です。ここまで来ると、これまでの段階では見られなかったルールが発生します。それは『種の縛り』です。魂はどの種として生まれるのか自身で決定できますが、一つの種を選んだらその種としての生涯を天寿を全うするまで繰り返すことになります。種によって体験できる環境、身に着けられる知識が全く異なるため、それを十全に体得するためのルールです。大抵は3回前後でクリアできます。あまりに早死にを繰り返す場合は生き延びやすい環境に生まれさせてくれるといった配慮を貰え、それでも駄目なら別の種を選び直します。当然ながら、クリア前に選んだ種が絶滅した場合も別の種に変更します。この種というのは『カメ』のような大雑把な括りではなく『ミシシッピアカミミガメ』のような詳細な区別によるものです。ですが人間の生物学上の括りと完全一致するものではなく、近い種は一纏めにされるようです。場合によりますが、大体属が同じ、なおかつ生息地が近い種同士が纏められています。例を挙げると、スマトラニシキヘビとして早死にした後、ボルネオニシキヘビとして転生する(どちらも東南アジアのニシキヘビ属)などです。爬虫類段階に最後の1回として指定されている種はありません。このように同種としての再チャレンジをするために転生回数が増え、結果的にこの段階では数百回の転生を繰り返します。

 

そうして鳥類・哺乳類の段階に進む訳ですが……現在の地球においては、ここで魂は方向性の選択を迫られます。高度な社会で複雑な生涯を繰り返す種、即ち人間を目指すのか、それとも社会性を持ちつつ自然と調和しながら高みに至るのか。後者の最終段階となるのがクーさん、ユウさんの前世である『シャチ、ゾウ』です。後者のルートをクリアした魂はしかるべき時に龍や大精霊、神獣として転生し、膨大な生物としての経験を持つ霊的存在となります。人間としての学びをクリアした魂は、霊界の機構の管理・運営側になる、神仏になる、妖精・妖怪・幻獣・天使・龍(シャチ・ゾウルートを経た龍とは別の存在になります)といった霊的生命(これに該当する全ての霊的生命が人間の過去世を持っている訳ではありません。天狗はほぼ確実に人間としての生を経験している、妖精は最初から妖精の魂として生み出された個体が多い……など種によって転生経験がある魂の割合は異なります)としての転生経験を重ね始める、異星や異世界に転生する、更なる使命や学びのために再び人間として生まれる……といった選択肢が与えられます。
人間を目指すことにした魂の前段階は『類人猿(チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、テナガザル)』『鳥類』『家畜・ペット』となります。シャチ(イルカ・クジラ類)・ゾウを目指す魂の場合は『前者以外の全ての、野生環境で生まれた哺乳類』となります。人間ルートの家畜・ペットというのは『家畜化された種』という意味ではなく『人間の用意した環境で生を受けた個体』を指します。過去にクリアした段階である魚類・両生類・爬虫類であっても人工繁殖された個体ならこの段階に含まれます。野生で生まれて動物園に来た両親が動物園内で繁殖した場合、両親の魂はシャチ・ゾウルート、子の魂は人間ルートのものとなります。逆に両親が牧場生まれの豚で、彼らが脱走し、人間の手の届かない場所で子供を産んだ場合、両親の魂は人間ルート、子の魂はシャチ・ゾウルートです。イルカ・クジラ類、ゾウは人工繁殖個体であっても魂は自然との調和ルートの最終段階です。


何故このような区分けになっているのか。人間に近い精神や社会性、知能を持つ類人猿はともかく、鳥類が野生・飼育下に関係なく人間ルートの魂を持つ理由。これには地球の生物史が関係してきます。
まず、クーさん・ユウさんの魂のキャリアは約6600万年です。ピンとくる方も多いと思いますが、これは恐竜が絶滅したと言われている年代ですね。この時代、上の説明で言う『人間ルート』『シャチ・ゾウルート』を分け隔てなく(というか当時はその区別はなく、ただ高みを目指すだけだった)包括していた、地球の生物の転生の最終段階が恐竜でした。そして鳥類は恐竜から派生した生物なので、当時も今も、鳥は恐竜の一部と霊的にもみなされています。
鳥類系を除く恐竜が絶滅したことにより、それまで恐竜に宿っていた魂は宿るに相応しい肉体を失いました。これまで大量に用意されていた転生枠が、現在の鳥類に繋がる種のもの以外撤去されてしまった状態なのです。クリア済みの段階に逆戻りしても学びは得られないため、恐竜の魂の多くは全くの別世界に移動し、そこで転生を続けることになりました。即ち、地球で転生する魂の総量、しかも学びの最終段階に進んだ魂の絶対数が恐竜の絶滅により激減してしまったのです。地球の意思はやがて恐竜を超える学びを得られる新たな生物種の出現を予想し、長い時間をかけてそれに宿るに足る魂を育てるため、大いなる根源の力に働きかけて、真新しい魂を大量に生み出しました。そのうちの一つの行きついた先がクーさんであり、ユウさんです。
以降6000万年に渡り、地球の最終段階の学びの場は鳥類であり続けました。1500万年を経た頃(4500万年前)には哺乳類も鳥類と同等の段階と見做すに相応しいとされました。しかし600万年前、猿人が知性を発達させたことで状況が変わりました。地球の意思は猿人を、これまでどの種も辿らなかった道を行く、自然から離れてゆく種だと予見したのです。それは地球を滅びに導くかもしれないが、同時に複雑で極上な学びの場となる人生を送ることができることも意味すると。
そうして地球の意思は600万年前、魂が目指す経路を二つに分けました。自然から離れ複雑な社会を築く人間となる道と、自然と調和しつつ社会性や知性を学ぶ道。この段階で後者の総仕上げに相応しいと判断された種がシャチ(イルカ・クジラ類)とゾウだったのです。この時点で鳥類も人間ルートの前段階として定められました。鳥類が『自然と調和する』コースに組み込まれなかった理由は、鳥類、即ち恐竜にも自然から離れる文明を生み出すポテンシャルがあったためです。恐竜絶滅を引き起こす天変地異がなければ、恐竜の末裔が今の我々のような文明を創り上げていたかもしれません。その資質は今もなお失われていないのです。
類人猿が人間側なのは先述の通り、人間に近い精神性を持っているから。家畜・ペットは人間が何たるものか様々な角度から知ることができるため、やはり人間側に組み込まれました。600万年前の時点では家畜という概念は存在しませんでしたが、いずれ必ず現れるこのポジションを人間ルートのものとするとはこの仕組みが再編された時点で決められていました。


この段階ではシャチ・ゾウを目指すルートのみ、選んだ種を寿命を全うするまで繰り返す縛りが発生します。人間ルートの前段階ではこの縛りはなく、先述のカテゴリー内ならどの種であってもその都度自由に選べます。シャチ・ゾウルートの魂は、一度クリアした種に再度生まれ変わっても得られる学びが少ないため、繰り返しクリア済みの種に転生することは普通選びません。ですが人間ルートの魂は何度でも同種に生まれ変わることを選択する魂がある程度存在します。具体的にはペットとしての経験を積む魂です。複数回同種――犬なら犬、猫なら猫に転生し、同じ飼い主のもとに戻ってきたり、別の飼い主のもとに行って飼い主による環境の変化を学んだりします。
シャチ・ゾウルートも最終段階に入ると種の縛りがなくなります。イルカ・クジラ・ゾウの範囲でなら転生の度に自由に種や生まれる場所を選べます。しかし総仕上げの直前に『ハワイのイルカ(該当種は複数ある)』を必ず経験しなければなりません。彼らは失われたレムリア古代文明の情報を継承しているためです。この情報は少なくとも成獣となるまで生き延びれば十分に習得できます。子供のうちに死亡した場合は成獣できるまで何度でもハワイのイルカの人生を繰り返します。レムリアの知識を身に着けたら、本当の最終段階に入ります。最後の数回はシャチかゾウどちらかを選び、その種の生涯を数回繰り返してクリアとなります。シャチは最後の段階に入らなくても転生先に選べますが、ある程度経験を積んだ魂が選ぶ傾向があります。
前段階(類人猿・鳥類・人工繁殖個体/野生哺乳類)での転生は数千回、最終段階(人間/イルカ・クジラ・ゾウ)で必要な転生は数十回だそうです。ただし人間の場合、まだ学びが完成していなくても、個人として神仏となるべく修行する道を選べばその段階で輪廻の輪から外れます。ですが修行中に取りやめて転生の繰り返しに戻ることは可能ですし、神仏として一人前になった後にあえて使命を帯びて人間として生まれ直す場合もあります。

なお、次のステージに移るタイミングでなら、地球での修行を辞め別の世界における転生の輪に入ることも可能です。

 

転生龍と彼らを助ける者たち

 

クーさんとユウさんのプロフィールの紹介です。

 

クーさんの直近の過去世は北海道(留萌振興局)沖の雄のシャチです。シャチも細かく分類できるのではないかという研究がありますが、それに照らし合わせると、クーさんはタイプC(南極海分類)でレジデント/定住型(北太平洋分類)であるそうです。人間の現在の科学によるシャチの分類は大雑把すぎると感じているそうです。温かく活発なおじいちゃんという印象の人格です。黒鉄ちゃんと一緒にいる間、私を経由して人間の食べ物を味わいましたが、魚・肉・しょっぱいものが好きなようでした。

ユウさんはガーナ南東、ヴォルタ川東岸の森に住んでいた雌のマルミミゾウでした。三頭の子供に恵まれ天寿を全うしました。母性に満ちた、おっとり穏やかなお方です。好きな人間の食べ物は果物。特にバナナです。

 

二人とも揃って穏やかな音楽を好みます。聞いているとうっとりするようです。現在の『本当の姿』は黒龍ですが、それぞれ直近の前世の姿に変化して(サイズは住居に合わせています。龍としての姿の最大サイズまでならどんな大きさにもなれます)過ごすことが多いです。それ以外にも、経験してきた過去世、全ての姿をとることが可能です。その中には現代の人間の古生物学では知られていない生物としての生涯(化石として残っていないミッシングリング的な種など)もあったようですが、それに関しては人間には教えられないとのことです。

他にも、新潟市中央区白山神社で生まれた『シュン』さんという男性の青龍もいます。彼の過去世は南極海の雄のシャチ(タイプA)だそうです。直近の過去世では群れのリーダー格だったようで、率先して狩りの指揮を執っていました。豪快で頼もしい感じの人柄です。

 

クーさんたちにはサポート・教育・カウンセリング係としてそれぞれ精霊が付き人となっています。龍として生きる上で大事なことを伝える役割があります。クーさんには女性の水の精霊(ウンディーネ、体が水でできた人魚の姿)、ユウさんには女性の木の精霊(ドリアード、緑の肌と髪を持ち葉や蔦が体から生えて覆っている人間の姿)がついています。どちらも真面目かつ優しい印象の方々で、元々弥彦神社の境内に住んでいました。

また、彼ら以外にも弥彦神社内では過去世を持たない龍の赤ちゃんが育っていますが、その子たちを含めた小龍を癒す役割を授かっている精霊が沢山います。そのうちの一人は黒鉄ちゃんと特に仲良くなりました。マルチーズの姿(毛の長さは季節で変わる)をした大地の精霊で3歳の男の子です。この子は黒鉄ちゃんが名前を持っていることを羨ましがり、私に名前を付けて欲しいと言っていました。白に関係する名前がいいとのリクエストだったので『白雪』と提案したらそれが受け入れられました。以降、白雪ちゃんは私も気に掛けてくれるようになり、睡眠不足を心配してくれたりしました。この記事を書いている時点で、黒鉄ちゃんは弥彦神社での子守りの仕事を終えていますが、白雪ちゃんとはその後も一緒に遊ぶ仲です。とても優しく世話焼き、かつ賑やかな子です。

 

彼らは自分の身を守れるまでに成長したら、聖域を出て世界を巡ります。彼らのような転生龍が一度に沢山現れる機会は貴重です。それだけ、大いなる存在はこれからが地球にとって大事な時期だと捉え、鍵を握る人間という種全体を良い方向に導こうとしているのです。