幻想生物相

龍の子供が見ている世界を聞き取り情報公開していくブログです。

夏至の宴と新たな龍の誕生

本日は夏至ですね。日が出ている時間が1年で最も長い夏至、とりわけ夏至の正午は、太陽の力そのものが最も強く降り注ぐ時です。
神社各所ではそれを祝い、神様方や守護の方々が宴を開いているようです。やることは人間の宴と同じ。歌って踊って食べて楽しみます。
何を食べるかと言えば、極まった太陽のエネルギーそのものや、生物が夏の訪れを歓迎する気持ちです。ここ数年は酷暑が続き、夏にうんざりしている方も多いでしょうが、そういった方でも適度な夏の眩しさには心が晴れやかになる場合もあるでしょうし、夏に活発になる種々の動物、そして強い日差しを浴びて繁茂する植物にとっては夏は待ち焦がれた季節です。そういったあらゆる生物のプラスの気持ちが夏至を迎えた世界に活力を与えます。
黒鉄ちゃんも普段お世話になっている神社にご挨拶して宴に参加したそうですよ。

 

そして夏至は、特別な龍を生み出すことができる日でもあります。太陽の力が満ちる夏至に生まれた龍は、太陽の力を沢山与えられることにより、太陽の力を司る能力を得ます。
黒鉄ちゃんがお世話になっている神社の中にも、まさしく今日、夏至の正午に龍が産まれたところがあります。

 

まず、新潟県弥彦村弥彦神社です。ここでは黒龍が一人、緑龍が一人産まれました。生み出したのはご祭神、伊夜日子大神(天香山命)様です。どちらも男の子で、神社の守護者となるべく産まれました。双子のような存在だそうです。
弥彦神社弥彦山)は黒龍が好む濃厚な大地の力を持った土地なので、そこに馴染む存在として黒龍が、癒しをもたらす者として癒しに長けた種族である緑龍が産まれました。
黒龍ちゃんは黒鉄ちゃんにも通じる部分がある、元気で活発な性格。緑龍ちゃんは人懐こく自己主張が激しい性格だそうです。どちらも『厳格な黒龍』『穏やかな緑龍』といった、種族に良く見られる性格とはずれたタイプらしいです。

 

そして新潟県三条市の三条八幡宮です。ここでは非常に珍しい鋼(金属)の龍が一人産まれました。生み出したのはやはりご祭神様の誉田別命様。男の子で、黒鉄ちゃんが会いに行った時は眠っていたので性格は分からないそうです。
この子は弥彦神社の双子とは違い、三条八幡宮の守護者となるための存在ではありません。将来はまだ決まっていないそうです。ある程度成長するまで三条八幡宮龍神様のもとで育てられ、その後自分の道を探すそうです。
鋼の龍が産まれることができる場所は限られています。三条八幡宮は土地に元々金の力を含むため、鋼の龍を生み出すことができるのです。

 

この三人は上述の通り、種族としての基本的な能力に加え、太陽の力を帯びている強力な個体です。これらの神社で毎年夏至に必ず龍が生み出されているという訳ではないのですが、昨今は世界に陽気が足りず、それを補うために今年はこれらの神社から夏至に合わせて龍が生み出されたらしいです。
黒鉄ちゃんが把握できたのはこの二か所ですが、他でも様々な場所で龍が産まれているだろうとのことでした。